りょーたろーの思考

思考停止にならないために…

キャンプでオススメのプレイ「サバメシ」

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今年もなかなかしつこかった夏も終わり、日に日に秋が深まってきました。
振り返ると今年の夏もよくありがちな夏に終わったわけだが、娘が高校受験であまり派手に遊べない中でも、自前では初のキャンプ(企画モノキャンプに参加経験はあり)に家族で行ったのが印象深いので、この夏の思い出にキャンプでやった「サバメシ」について語っとく。

「サバメシ」とは、「サバイバルメシタキ」の略で、詳しくはぐぐった方がわかりやすいです。きっと。

google:サバメシ

まぁキャンプの飯炊きって言ったら『飯ごう炊飯』が定説なんだろうけど、なんかそれもつまんない。てかそれ以前に飯ごう持ってないし、買ったはいいけど、1回使ってその後一生使わないとかありそうで怖いし。そんなにわかキャンプかぶれにはサバメシが似合う。と思う。
要は、空き缶と牛乳パックで米を炊くってだけの話なんだが、最初にこれを見た時、オレの中の少年の心のツボを刺激されたんだよね。

千葉の田舎、例えばオレの実家の近くなんかであれば家のとなり近所の空き地だとか公園とか行けば誰一人文句言う奴なんかいなさそうなんだけど、今となっては都区内に住んでるわけで、公園だろうが河川敷だろうが無闇に煙だとか火なんかを起こそうもんなら、文句とか注意されるのもありそうだけど、警察に通報されそうで気が気でないですよ。
「災害時の飯炊き訓練ですよ」なんて言い訳のたまったところで、キャンプ場行け、の一言で論破されます。たぶん。
よってこういう「サバメシ」みたいなプレイはある意味子供にとっても貴重な火遊び体験なはずなんだけど、都会ではそれが簡単に許されない環境があるわけです。

で、今年の夏はいろいろ金も無いので節約しながら夏休みっぽいことしないとってことでキャンプにしたので、真っ先に「サバメシ」やってやるぜってなった。オレの中では少なくともそうなってた。
本当は晩飯にということでやりたかったんだけど、山の中はすぐ暗くなってしまうのと、バーベキューとか始まると、子供らは腹すかして待っているので案外忙しくてそれどころでない。バタバタしてて、オレのやりたいことができない。手が空く頃にはみんなもう腹一杯になってるってわけだ。
でも、このまま帰るのも悔しいので、朝早起きしてやってやると思った。

そんで早起きして朝6時に起きて準備に取り掛かった。
コンロの缶と、釜になる缶は出発前夜に仕込んでおいた。
米もひと缶分の分量(120g)を倍にして(240g)、ジップロックに詰めてきたので、袋の中で半分に仕切って分けるだけ。これらの仕込みのおかげで簡単に準備ができた。
炊事場で米を研いで水(160cc)を入れる。これも計量カップとかいちいちめんどくさいので、家で紙コップでどのぐらいが160ccの高さかを確認しておいて、その紙コップを持参してこの辺の高さだろうという目分量でいれる。
珍しくオレの段取り素晴らしい。自画自賛


アルミホイル被せて、いざ着火!


ひとつサバメシの手順書の中でなめてた項目があった。それは燃料となる牛乳パックをあらかじめ短冊切りしていなかった。まあ、着火後に切りながら投入すればいい。そう思ってたが、一説によると5秒に一枚のペースで燃料棒を安定して投入しないといけないので案外忙しい。集中的に牛乳パックにハサミを入れながらも、切った牛乳パックを投入し約30分間息をつく暇はない。
そうこうしているうちに、アルミホイルで蓋をした缶の中が沸騰してくるのが振動でわかる。
「赤子ないても蓋取るな」なんて言われてるけど、たぶん取ったところでたいしたことは無いといつも思うが、このサバメシにおいては、むしろ蓋を取ったり戻したりする時に缶をひっくり返してしまうリスクの方が大きい。それくらいお米の入った鍋替わりの上段の缶は不安定な状態にある。
せっかくのお米を白い砂として自然に返すのはもったいない。

しかし、この炊いてる最中のワクワク感は異常です。

3パック分の燃料棒を投入し尽くすと大体25分ぐらい経ってた。オレは固めの仕上がりが好きなのもあり手順書外だがもう半パック分の燃料を投入しておいた。

そして、できあがり!

けっこううまい。アウトドアの森林の中で迎える朝なので更にうまい。
ちゃんとおこげもついている。紙パックをけっこうボーボーに燃やすので底の方はガチガチなおこげができちゃうかと思ってたけど、上品な薄茶色のおこげだ。

しかし、コメだけだとつまんないし物足りない。ホントは目玉焼きと行きたいところだが、撤収の時間も近いのでそこらへんを考えて(そもそも卵持ってなかった)、余ったスパムの缶詰を焼いてみた。


スパムうまい!味付けは塩胡椒だけでうまい。そもそも味着いてるし。また、白ご飯にめっさ合う。

これを家族のみんなに食わせたら、評判は上々。なによりオレが楽しかった。

まとめ

結局まだサバメシに関してオレは初心者なわけだが、初心者なりに「サバメシ実行上の注意点(コツ)」をまとめてみた。これらのコツは、たぶん公式には載ってないです。

  1. 調理具となる空き缶は、出発前に家で仕込んでおいた方が良い。
  2. 米はひと缶分の米(120cc)をあらかじめ計っておいて、必要な個数だけジップロックでパッキングして持って行け。
  3. 水は紙コップで量れるように160ccの水かさがどこか覚えておけ。
  4. 牛乳パックは「すすいで乾かす」とかめんどくさいので、スーパーマーケットのリサイクルコーナーから拝借した方が楽。(オレの場合ヨーカドーで勝手にもらった)そんであらかじめ切っておけ。
  5. 燃料棒投入は張り付いておかないといけないので、子供らを使え。そうすればその間におかずに着手できる。


まぁ、こんなもんかな…
印象としてはとにかく簡単でした。缶の穴に紙パック突っ込むだけなんで…
さて、これで子供たちのヒーローになれますぜ、だんなッッッ‼