りょーたろーの思考

思考停止にならないために…

珍来とオレ

今夜の晩飯は珍来だった。

お世辞にも上品とはいえない赤い看板。
シンプルかつ機能的で、なぜか古びた風に見える店内。
味濃いめの量多めで、肉体労働系の客層を意識したメニュー。
そんなラーメン屋だ。
そんな珍来とは気づけば長い付き合いになっていた。
そんな、珍来とオレの自分語りみたいなの書いてみる。

珍来 柏東口店

初めて珍来に行ったのは高校生の時だった。
千葉県北西部で育ったオレが珍来と出会ったのは、必然だったのかもしれない。
記憶をたどると、当時土曜日は3時間授業で、まだ週休2日制ではなかった。松戸の高校に通ってたんだが、そんな午前中で下校になる土曜日の昼飯は柏駅に途中下車して友達と食べることが多かった。マックが高校生には今でも人気なのかもしれないが当時もそうだった。
そしてまだ現在ほど飲食チェーン店が発展していない中で、珍来もそこそこ人気があった。ただ、小綺麗なマックとは対照的で、珍来は中華料理屋特有な油臭く薄汚い店内でオレはあまり好きになれないでいたが、そんな珍来がなぜそこそこ人気があったのか?
味濃いめの量多めというラインナップが食い盛りの高校生の胃袋需要を満たしていたという点ともう一つ。
タバコに寛容だったのだ。
あそこはタバコが吸える店だ、として高校生には認知されてた。
当時はマックも普通にタバコは吸えたが、高校生の喫煙に関しては断固として排除していた。
そういった意味では珍来はとても使える店だったのだ。
味については可も不可もない安定した味だったと思う。
そんな珍来の柏駅東口店だが、先日店の前を通ると再開発かなんかで無くなっていた。あの象徴的とも言える赤く汚い店が無くなったのは少し寂しくも思う。

珍来 取手294号沿いの店

結婚当初、茨城県の取手に住んでたとき何回か行った。関東鉄道常総線の新駅ゆめみ野駅の近くで国道294号線に面してる店だった。過疎ってるこの地域の中で唯一夜遅くまでやってた上に家から一番近い外食できる店でもあった。家族で行ったことも何回かあったが、夜遅くまでやってたので会社帰りによく一人飯で食って帰ったりした。
店内はやはり油臭く、オレが行ってた夜遅い時間帯は店員が一人でオペレーションしてて、なんとも活気のない店だったが、休日の日中はそこそこ客が入って賑わっていたようだ。
味はここも可も不可もない安定しているといえば安定してる珍来っぽい味だった。
この店は、オレがまだ取手に住んでる時に店をたたんでしまったようだ。
オレの人生の中での黒歴史と言える取手在住時代の記憶にかすかに残る珍来だ。

珍来 平井店


最近行ってる、最も長い期間お世話になってる珍来。
平井在住時代からもう10年以上になるので、それくらい前から使っている。
初めて見たときだ東京にも珍来があるのが少々驚きだったが、今までの食べてきた珍来とそう変わらないのを知り、もはや珍来チェーンには安定感というか安心感がある。
ここもめちゃくちゃ個性が強いわけではないものの、裏切らない美味さみたいなのがあって、味はもちろん濃いめの量多めだ。
ラーメンはラーメン屋で食べたいというオレの思いから、当初は定食か、チャーハンばかり食べていたのだが、先入観を取り払いネギ味噌ラーメンを食べ始めてからはなぜか病み付きになってしまった。
うま辛さが、とてもバランスが良く濃いめの味が後を引いて食が進む。今ではほとんどネギ味噌ラーメン一択になっている。
ここも、リニューアルしてきれいな店内なんだけど、とにかく油臭い。
もう、油臭くない珍来を期待する方が無理な話なんだろう。
まあ、それはいいが、店内客入りも良いようで商売繁盛してそうだし、ここは今後もまだしばらく使いそうな店になりそうだ。

まとめ

  • 珍来柏東口は学生でもタバコが吸えて使える店だった。20年前の話。今はもうない。
  • 珍来取手294号沿い店は、ちょっと寂れた哀愁漂う店だった。15年ほど前の話。今はもうない。
  • 珍来平井店は、安定した美味さだが、油臭いのはどうにもなんない。ちょっと高いが、商売繁盛してる。

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