りょーたろーの思考

思考停止にならないために…

「隅田川花火大会」よりも「東京湾大華火祭」をオススメする理由

今年の夏はなんかすごい暑さで汗だくになりながら東京湾の花火大会に見に行ってきた。娘3歳がテレビとかで花火を見ると、すごい興味をもってて見たいって言うもんで、生花火を見せてやりたくなったわけだ。
ウチから一番近場なのは、葛西橋近辺の「江東花火大会」で、ローカル感がありながら4000発とそこそこの規模感があるんだが、いかんせん毎年平日開催のため仕事帰りだと毎年時間が合わず見れなくて、今年もそうだった。で、23区内で近場開催を探すと隅田川花火大会も終わって、葛飾納涼花火大会とか、江戸川花火大会も終った。
ちょっと行けば舞浜で毎日花火が上がってるだろうけど、まぁあれはオマケみたいなもんだし…
そんで8月のお盆休みに入るかどうかってタイミングでは消去法で「東京湾大華火祭」しかなかった。
って言ってもオレの中では都区内の花火は、結構この東京湾の花火で一択だったりするんだけど、その理由とか書いてみる。


その昔は隅田川花火の一択だった

唯一(かどうかしらんが)テレビ放映されてる花火大会が隅田川の花火だったもんなんで、そしてその圧倒的な知名度によりミーハーだった20代そこらのオレは、
「やっぱ花火大会は隅田川でしょ(ドヤ)」
みたいな思考停止に当時はなっていた。
隅田川の花火見ないと夏は始まらねえ。隅田川以外はモグリだ!ぐらいに信仰してた。
3年間ぐらいはそう思って毎年通った時期があった。
そんなわけで、10年前ぐらいの話を少し振り返ります。

隅田川花火(1年目)「首都高高架下」

そんで花火大会にいくぜーってなった一年目は気合入れて、隅田川沿いの首都高6号向島線の橋脚の下にブルーシート広げて、クーラーボックスに氷とビールぶち込んで午前中からスタンばった。高架下で日陰。ゲリラ豪雨が来ても心配無い。しかも隅田川の川沿いだ。
これ以上申し分ない場所取りだと自画自賛だった。

で、花火打ち上げ。

万を時して花火が打ち上がり始めると…高速の橋脚が邪魔で綺麗に見れねぇ…_| ̄|○
いや、橋脚は対して問題じゃないが、高速道路自体が邪魔なんだ。確かにそうだ。屋根のしたで花火を見る奴はいない。高速道路が屋根状態になっているので安座で座ってなお屈んでやっと見えるという状況。
そんな場所ですら付近は次第に混み始めて、陣取ったブルーシートに容赦無くハミ出してくる周りのやつら。人が密集してる中で悠々花火を見るような空気感もなく殺伐とし始めてきて、結局自分らが座るスペース以外は他の群衆に譲る羽目に…。しかも2つある打ち上げポイントの中間という欲張りな場所取りをしたため両方から打ち上がる花火がそれぞれ中途半端に見えるという納得のいかない展開で終わった。完全に計算ミスだった。
具体的な場所はこの辺

隅田川花火(2年目)「隅田公園

もう橋脚の下はうんざりだということで学習したオレは、今度(翌年)は隅田公園に陣取った。っていっても気合は半減してかなり遅めの出動。15時くらいだったかな…。適当な見通し良さそうな場所を陣取った。だがしかし、粗方予想はつくもののどこから出るかわからない花火。

いざ、花火の打ち上げ。

今度は公園の木が邪魔してやっぱり完全体で花火が見えない。どこかして花火が欠ける。
そんで花火の高さによっては高速の高架がやっぱり邪魔だ。どうせ封鎖してんだから6号向島線の路上を解放しろやって思ってた。
さらに、このポイント茂みや木が多いので、蚊が出てくるのも難点。
次回以降ここも無いな。

具体的な場所はこの辺

隅田川花火(3年目)「蔵前橋」

もう場所取りは意味無い。
そう悟りながらもオレは、懲りずに隅田川に足を運ぶ。なんかほとんどバカの一つ覚えだった。
あまり近すぎると立ち入り禁止区域だし、地理的に安定して見れるところはもうビルの屋上とかしかないんだなって思った。もしくは屋形船。しかしそれらはどうしたって金がかかる。で、最後は橋の上にオレは目をつけた。隅田川にはあんなにたくさん橋がかかっているじゃないか…。
そんで目指したのが「蔵前橋」それ以外はノープラン。

で、花火打ち上げ。

ところが座ってまったり見れるどころか、橋は歩行者専用で一方通行なんだけど、最近でいう「DJポリス」みたいなのがいて、「立ち止まらないでください」とか「逆流しないでください」とか「みんな見たいのは一緒です」とかうるさい。それに加えて背後からロープ張って追ってくるポリスマン。なんだよ俺たち家畜かよ。
もうちんたらとベルトコンベアみたいにみんなで橋を渡りながら観賞して渡り切ったところで終了。あとは浅草側で見れるポイントを探すしかないんだけど、ビルばっかりで見通しがきく場所は少なく、そういう場所には既に人が殺到している。そんな感じだった。

具体的な場所はこの辺



案外穴場なのは交通規制後の路上ってことなのかもしれない。実際、交通規制が入る路上には日中の段階でいたるところにガムテープで陣地を主張する場ミリが多々見られた。ただこれは基本的に地元の人じゃないと使えない技だろうし、隅田川においては船上から打ち上げなので、数mでもブレると昨年よく見えたポイントが今年も良く見えるとは限らないはずだ。検証してないのでわからないけど…。
まぁそれくらい、打ち上げポイントがずれただけで花火が建造物に邪魔されるリスクがある花火大会だってことはたしかだ。それ以外にも障害はたくさんある。

東京湾が真の都会の花火だった

これ以降隅田川花火熱は冷めて、しばらく行かなくなった。
数年たってまた花火大会に行きたくなってきたがもう隅田川はやる気が出ない。そんなことを思っていたらどうやら東京湾が熱いらしいという情報を聞く。たまたまある年、東京湾の花火の時に首都高で浜崎橋近辺の都心環状線を走ってた時があったんだけど、渋滞しながら意外とよく見える。レインボーブリッジや海や高層ビル群を背景に打ち上がる花火は、まさに都会の花火そのものだった。

次の年か忘れたけど、数年前に東京湾の花火を見に行った。
知識は殆んどなしの状態で晴海埠頭界隈を目指した。たしか勝どきとかそのあたりの駅で下車してトコトコ歩いてすごい遠かった気がした。人はそれなりに多いんだけど、それ以上に土地も広いので、適当に花火が見えるポイントでブルーシート敷いてビール飲みながらまったり見れた。
で、花火の内容も東京湾隅田川に比べて玉がでかい。冷静になって考えてみると、隅田川は川幅がそう広くないし、両サイドはビルばかり。当然デカイ花火で打ち上げミスった時の被害ってのは酷いものになるリスクがある。そう考えるとデカイ玉は打ち上げできないって考えるのが自然だ。一方、東京湾は晴海埠頭の先の海上なので、建造物は倉庫とかが多いからデカイ玉も容赦無く使えるんだと思う。何かあっても、ビルが炎上するより倉庫が炎上するほうがマシってのはわかるしそもそも土地(スペース)が圧倒的に広い。
あと隅田川ってコンテストみたいなのやってるじゃないですか、あれやってる時間帯は単発が多いのですごい退屈。しかも解説無しで普通に眺めてるとその花火で何を表現してるのかもよくわかんない。
メリハリは必要にしても、やっぱ花火は連発でバリバリ打ち上がるのが一番見てて気持ちいい。

あと打ち上げ数。これは隅田川も2万2500発上げるみたいだが、2会場に別れているので当然分割損になる。両方の会場を見渡せるポイントは少ないし、欲張ると前述(1年目)したようにどちらも中途半端に見えるって結果になりかねない。大会打ち上げ規模は約2万発あってもきっちり見ることができる花火はその半分の実質約1万発だ。(単純計算で)
東京湾は打ち上げポイントが分散していないので、1万2000発を集中して見ることができる。
そんなことを考えるとやっぱ東京湾の花火なんだと思う。

2013年 東京湾の花火

今年はいろいろ調べたんだけど、人を避けてまったり良い位置で見たい。そう考えるとちょっと遠いんだけど、豊洲近辺が穴場だと考えた。ほんとは晴海の対岸の日の出埠頭付近を狙いたかったけど、ちょっと近すぎるのと、それだけに混雑は避けれないし車で乗り付けようと考えていたので、駐車場難民になるのを恐れて今回はパス。電車(ゆりかもめ)ならなんとかなるかもしれない。
そんで、地理的にもオレが得意な豊洲付近を狙う。東京湾花火において豊洲近辺は、少し内陸になるので間近って訳にはいかないが、高い建造物が無いのは知っていたし晴海から豊洲までの川幅はとても広いので見通しも悪く無いはず。
ららぽーとで車止めて…と思ったが、18時頃では既に封鎖中。_| ̄|○
そこで急遽スーパービバホーム駐車場へ。うん、やっぱ地理強いと潰しがきく。楽勝で停められた\(^o^)/
手ぶらだったので、スーパービバホームの2階で飲み食いするもの買い込んで、そこからトコトコ歩いて豊洲公園を狙うも入場規制対象場所で、完全に入れねぇ。
仕方なしに人波に流されながらゆりかもめ高架下を新豊洲駅方面にトボトボ歩いて行く。もう既に花火は打ち上がり始めてるけど、歩きながらもよく見える。
密かに狙うは「晴海大橋」っと思ってたけど、こちらも封鎖中。なんで⁈、あそこ広いしベストポジションなはずなのになんで封鎖しちゃうかなぁ…。全く訳わかんねぇ。
結局ゆりかもめ新豊洲駅下で、観覧することになった。
まぁ人も結構多いんだけど、歩道とかその他諸々この界隈の街並みは土地に余裕持ってるつくりなので、混雑感はあまり感じない。
新豊洲駅向こうに観覧会場があるらしいがそこまで行かなくても十分花火は見えた。
やっぱ東京湾は玉がデカイ。てことは音もデカイ。ライブの花火は音も重要だ。クライマックスはそれらしくデカ玉の連射で良い花火大会だったよ。

具体的にはこの辺でみてた。

まとめ

隅田川花火大会」のダメポイントと「東京湾大華火祭」のグッドポイントを相対的に列挙して締めます。

東京湾大華火祭【2021年中止】の日程・開催情報 |花火大会2021 - ウォーカープラス
・花火の玉がでかい
・周囲に障害物少ない
・混雑少なめ、まったり観覧できる
・場所取りに気合要らない
・車でもアクセスできる場所あり
・1万2000発が1箇所で集中して見える

第44回隅田川花火大会【2021年中止】の日程・開催情報 |花火大会2021 - ウォーカープラス
・花火の玉が小さめ
・ビルや高架などの障害物多い
・混雑激しいし、穴場も少ない(探すのが大変)
・場所取りに気合が必要。場所取っても良く見えないリスクあり
・車でのアクセスは相当遠くに行かないと駐車場無い(たぶん)
・2万発以上あるけど、打ち上げが2箇所に別れて分割損になる

なんか隅田川がすごいダメな花火大会になってしまったが、あくまでオレの経験上の話での評価です。屋形船とか、どっかのビルの屋上とか、スカイツリーとか、ヘリとかがお金掛けて確保できればこの限りでは無いはずです。
ただし、それでもオレは東京湾をオススメする。そんで隅田川は勧めない。なぜなら、隅田川はやはり花火の玉が小さいから。これだけは地理的な特性からこれからも変わらないだろうし、デカイ玉の花火を一度味わうと、見た目、音、ともに小さい玉がショボく感じてしまうのだ。

また来年も見に行こうかな…。